いよいよ待ちに待った株式会社ワールドウィングエンタープライズ(以下、ワールドウィング本部)での合宿。
小山先生にもみていただける機会があったら嬉しいなと思いながら、現地入りして。そこからのレポートを抜粋し、1回目の合宿日誌としてまとめます。
全日程での詳細なレポートは
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ワールドウィング本部合宿-前日
この日は、かなり脚の調子が悪かった。それはもう、1歩も歩けないくらいに。
理由は2つ。
1つは精神的な緊張から。いよいよ世界レベルで一流な方々とトレーニングすることになって、ワクワクと緊張から身体が強ばっていたんやと思う(今思えば、これこそが初動負荷トレーニングⓇで緩めていく力み、まさに力感やったんやなと)
もう1つは左足にできたマメ。こいつがかなり厄介で。
マメは小指側の付け根に近い壁面と、小指と薬指との間の壁、そして小指と薬指の間の足底に近い部分の計3箇所にマメができている。足底のマメは、体重を乗せると痛いし、壁面のマメは、屈指で指が折りたたまれるとかなり痛い。
結局は、先々週のバイク320kmで、左脚は外側で尖足しながら体重を踏み込んでいたからこそ、起こったものやなぁと。
強くなるためにトレーニングしたのに、身体の調子が悪くなって悔しい。
けれど、今思えばそれも、これから迎える転換期に向けた一時的な底固めやったんやなと。
合宿前日のレポートでは、このマメはもう、もしかしたら治らないのかもしれないなと思っていたりする、とレポートしていた。
指がずっと曲がってるから圧はかかり続けてしまうからで。
それでも、痛みが気にならなくなったらいいなと思ってる、と、前日のレポートで書いていた。
…未来の俺から一言、伝えたい。大丈夫や!
指が曲がって痛みが残り続けるどころか、むしろ綺麗に指が伸びて、脚を地面に乗せられるようになったで!!
その様子は、ここから4日間の合宿レポートでご紹介します。
ワールドウィング本部合宿-1日目
起床後のストレッチのときには、夜よく眠れたからか身体の痙縮はだいぶ緩んでたらしい。しかしながら、今見直すと凄いこと書いてるなと。
このレポートをまとめているのは、合宿から1ヶ月後なんやけど、今の自分の状態や考え方と違いすぎて、驚きがすごい。
人ってたったの1ヶ月でここまで変わるんやなぁ。
午前中は初動負荷トレーニングⓇ独特の動きに感動しぱなっしで。身体を使おうとせずとも使える状態。つまり力感のない状態を少しずつ学び始めた。
それに、最初から完璧を目指すんじゃなくて、その動きや動作を覚えていくプロセス自体も、トレーニングの一種なんやと学ぶ。
これまでは、力みながら身体を無理矢理使って、バイクやランで身体を無理やり動かしている状態やったんやなと。無理やり力任せに動かすのではなく、力まずに任せる。自分でやろうしないこと。大事やなぁ。という気付きをレポートしていた。
そして、午後の練習までにもう一度お風呂に入って身体を緩め、お昼寝。
午後からは、初めて陸上競技場でのトレーニング。
マメが痛すぎて走れないので、まずは歩く練習。骨盤先行で旋回させて歩く。この歩行がすごい。4日間かけて、脚の矯正具(補装具)が要らなくなるほどに良くなった。
▼歩行時やランのときに着ける補装具▼
その感動を、当時のレポートから抜粋する▼
競技場からの帰り。足が痛くて、指が曲がりすぎて、上手く歩けず。
BeMoLoⓇ(ビモロ)シューズは装具が外れてしまったので、これまでの運動靴を履いてみる。
しかし、指枕がすごく痛い。前日から思っていたが、指枕要らんのでは?と思って外してみると、なんと指枕が無い方が、足の調子がいい…!すごい!これはすごい。これまで装具着ける時に、指枕でどれだけ悩まされてきたことか。なければ足踏み込めないし、あっても親指にマメができるし、、だからこそ歩行時以外は靴を脱ぐことが多かったけれど、指枕なしでいけるならめっちゃ楽になる!すごい。
▼指枕とはこれのこと▼
競技的にも、トランジションのときにランニングシューズを履く時には、どうしても指枕が引っかかってしまって、履けなかった。指枕なしで走れるかはまだ分からないけれども、今後にすごく期待が持てる。楽しみです!
▲ここまで。とのこと。
身体が麻痺してからの20年の間抱えてきた悩みが消えてしまう気配。ものすごい進歩やった。BeMoLoⓇ(ビモロ)シューズの凄さを実感。
そして夜は、球技場に移動して野球練習を見学させていただいて。
ジムに戻ってクールダウン。ご飯食べてお風呂入って、ストレッチして寝ました。
ワールドウィング本部合宿-2日目
合宿2日目は、午前中の初っ端で各トレーニングをタスクやと思わないこと、という指導を受ける。
たしかに、今でもそうやけれど、俺は色んなやりたいことややることを、タスクとして捉える癖があるなと。(それは必ず実行したいが故ではあるけども、、)
けど、やることをタスクにしてしまうと、時間に追われて焦りが生まれ、そして身体が力んでしまう。
タスクやと捉えない大切さ。なるようになるし、いい感じになる。大丈夫。自分の魂の流れを信じること。リラックスしてて大丈夫なんやなと。
午後からは陸上競技場で、小山先生の御指導。
骨盤先行で歩く練習。小山先生と一緒に歩く。
身体を使っていないかのごとく使うことが重要やと教えてもらう。
そうやって、BeMoLoⓇ(ビモロ)シューズや午前中にやった動きを信頼して、ぽけーっと身体の動きに任せて歩いてみると、凄く力感なく歩けた!
この瞬間がおそらく、これまでの障害者として20年間の福田拓哉と、これからの新生福田拓哉の大きな転換点やったんやと思う。
その感動を当日のレポートから抜粋する▼
今日は走ってて、なぜか分からんけど「あ、俺、もう障害者として歩かなくていいんや」ってふと、ほんまなんか分からんけどもふと、そう思った。不思議と嬉しかった。
どれだけ何も考えずに生きてきたとしても、やっぱりどこかで自分のこと障害者やと思う節はもちろん、日常の中に山ほどあって。けど今日、あの瞬間、ああ、俺はもう障害者として生きていかなくていいんやって、ビビッと?パッと?ふと気付いた。
▲ここまで。
なんかすんごく心の底からワクワクして、嬉しかった。
ワールドウィング本部合宿-3日目
3日目も朝からジムで初動負荷トレーニングⓇ。
詳細はその日ごとのレポートに譲るが、ポイントはやっぱり、身体を使っていないかのごとく使うこと。
従来の動かし方やと、身体の動きの最終ゴールに向かって身体を使う感じだが、違う、そうじゃない。
身体は反応と感覚に任せて、ゆったりとする、だけ。動くけど、無理やり動かそうとはしていない。まさに使っていないかのごとく使うのが大事。
「ギターを素早く奏でるトップクラスの人たちの動きは、緊張なくゆったりと見えるでしょ」と小山先生。
骨盤も、肩甲骨が先に動いて(腕を先に後ろに引いて)、動かしているなと。ほぼ同時に起こるから、どっちが先とかあんま考えんでも良さそうやけれども。
この日も小山先生の御指導で、使う言葉も重要やとのこと。道を歩く、地面を踏むやと、力感が生まれる。道に脚を乗せる、らしい。おもしろい。
イチロー選手も、バットを握るとは言わないらしい。
またこの日は午後から、医師研修会に特別参加させていただいた。
筋電図測定の実証研究データと、X線透過動画を見せていただいて、今やっていることの身体の内部の動きが、かなり明確かつ具体的にイメージできた。
そして、小山先生の御指導のもと、この日も坂道を使った骨盤先行での歩行練習。
だいぶ定着してきたと思う。
身体の力を抜いて(末端部をあまり気にしすぎずに)体幹で歩くとすごくスムーズに歩けた!嬉しい!とレポートしていた。
ワールドウィング本部合宿-4日目最終日
最終日の朝は、身体の痙縮をやや強めに感じていた。けれども午前中の種目で、少しずつ緩んでいったとレポートしている。
また、セット数や回数ではなく、時間でやるように意識するようにと。焦らず、ゆったりやること。
そして午前中後半には、トップ野球選手たちの練習動画を視聴。かなりすごい。きっと、力を使うのではなく、伸びやしなやかさで身体を動かしてるんやなと感じた。
午後は陸上競技場で小山先生の御指導のもと、坂道を使った歩行練習。
小山先生に腰椎を押さえていただいて、パッと離して踏み出す練習をしたら、めっちゃスムーズに歩けるようになった。それも指が曲がらずに!!
やっぱり運動って、体幹部かは末端部に向けて運動していくんやなと。末端を使おうとしなくても、体幹部を動かすだけでいい。そうしたら、力を使わなくても末端部は動くんや!っていうことを実感した。
これぞまさに、初動負荷トレーニングⓇ。初動、つまり最初の体幹部の誘導や動きが肝要やっていうことに、最終日気が付いた。
そして、ジムに戻ってバイクの動きもローラー台で小山先生にみていただいて。
バイクも脚で踏むんじゃなくて、骨盤で回すんやなと。そうか、バイクは円運動やもんな、やから骨盤で回すんや。おもしろいなぁと。
最後にジムでクールダウンして、部屋に戻ってお風呂入って日誌を書いて、帰路に着きました。
ワールドウィング本部合宿1回目のまとめ
1年半もの間、ずっと行くタイミングを伺っていたワールドウィング本部合宿。ほんま、この日が転換点であり、今後の人生の再スタート地点なんやなと。未来が大きく動いていくのを実感した4日間でした。
合宿だけで終わらせず、地元にある提携施設のワールドウィングⓇに通いながら動きを定着させていきます。
そして近々、またさらに凄くなった姿で、また合宿に参加したいです!!