9月1日~9月9日までのトレーニング内容を、抜粋しながらまとめていきます。
それでは早速、ごー!
麻痺があっても、それを意識していないかのごとく動かす、不随意的な運動を強化する
従来の歩き方では、屈指(指が曲がること)の状態で重心を指先に乗せて踏み込むため、指の爪が剥がれになったり、剝がれずとも指の関節が痛くなることがほとんどでした。
指が曲がっていると痛みを感じるので、痛いときにはどんな状況でも(横断歩道上の途中やエレベーターの扉があいた状態だったとしても)、一度立ち止まって脚を調整する必要があります。
調整とはつまり、重心をかかとに寄せて指を伸ばすこと。
しかし、今週トレーニングをしていくにつれて、必ずしも指を伸ばさなくてもいいのかもなと感じることがありました。指が完全に広がった状態じゃなくても別にいいのではないかと、歩きながら思ったんです。
別にそのまま歩けばいいじゃないかと(痛みはあるんですけどね)
自分の体のことを難しく考えすぎ。重く受け止めすぎなのかも?と。
そうではなく、初動不可トレーニングによって強化された身体(新しい神経系)を使えるようになれば、身体は勝手に歩いてくれるようになる。
まさに、「使っていないかのごとく使える」ようになる。
もしかしたら、麻痺というものを意識しなくていいのかもしれない。
使えるものを使えるように、使っていないかのごとく使う。
何を言っているかわからないとは思うんですけど、そもそも身体を意識的に使おうとしてる時点で、身体が力む、力感が生まれてしまうので、そりゃ麻痺(拘縮)も生まれるわなぁと思ったわけです。
両腕を使って泳ぐことができた!
続いての驚きは、スイム練でのこと。
ワールドウィング合宿後の初めてのスイム練では、なんと!
今まで右腕だけでスイムしていたのが、両腕で泳ぐことができましたた!!すごい!
これまでは、両腕で泳ぐと左の肩甲骨の肩鎖関節や関節窩に詰まりがありました。そのために体軸がブレブレになってしまい、右腕だけで泳ぐときよりも両腕で泳いだ時の方が下手になるっていう、不思議な状態でした。
それが!なんと!
今週のスイム練では、両腕を使ってもつまりを感じることなく、まっすぐ泳げたんです!
これはすごい、大きな進歩です。
だって、イメージしてみてください。
これまで片腕だけの出力だったものが、両腕で泳げるんですよ?出力2倍ですよ!
今のスイムのタイムが、1kmで20分(プール)なので、一般的には使える手足が4本あるとして、これまで2本しか使えなかったところが3本使えるようになれば、、んん、何分だ…?13分?1㎞が13.3分!2/3倍?合ってる?まぁいいや
レースの距離である750m換算をすると、10分以内に泳げることになります。…え?本当?
…東京パラリンピック銀メダリストの宇田さんよりも速いではないか。
けどそうか、片腕両脚よりも、両腕片足の方が速いのか…?よくわからん!
まぁいいや、実践で証明してみましょう!
ただ、まだまだ肩に詰まりを感じてはいます。それがゆえに、以前ほどではないけれども左腕を使う時には体軸がブレて左側に沈んでしまう。
それも含めて、今後もワールドウィング練でほぐしながら、両腕で泳げるようになっていこうと思います!!
いぇい!嬉しい!
運動には3つの学習がある
話はガラッと変わりまして。
運動は下記3つの学習を使って導かれるとこと。
- 身体的
- 知識的
- 体験的
多くの人は、筋肉や動きだけを鍛えて身体的な動きだけをしようとしているが、それは理想の動きから逆行しているように思えます。
理想的な動きは、まさに小山先生がおっしゃるように、「使っていないかのごとく使う」
それはまず、①脳幹からの刺激で身体的に学習を促し、②知識と抱き合わせることで肚に落とし、③体験的な経験から安心感を伴った新しいニューロン結合を強化していくことで実現されるのではないでしょうか。
具体的な事例に関しては、2023年9月5日の練習日誌に記載(※サポーター限定公開記事)
抽象的にまとめたが、ここは実体験を伴う不随意的な学習なので、多くの人たちには受け入れられないことなのかもしれないなと思いました。
9月9日には、大阪城ホールで行われたadoのライブに、自分の脚で歩いて行ってきました!
9月9日には大阪城ホールで行われたadoのライブに行ってきた。めっっちゃ楽しかった。
トライアスロンのおかげで身体の動きがいい感じなので、今回は自分の脚で歩いてライブに参加してみようと思いまして。
しかし、駅から大阪城ホールの入口まで1kmほどあって、歩くのがまだまだ大変やったなぁと。車椅子で行ってもよかったなと思った。まだBeMoLoⓇ(ビモロ)シューズで指を伸ばしたまま歩くのはできず。。早く楽に歩きたい。
けどやっぱり、自分の足で歩いていきたいよね、せっかくのadoのライブやから
ライブ中は、立ったり座ったり。立って跳ねたりしたかったけど、指が曲がるのと、伸びていても足首の反力がなかなか得られずに、うまく跳ねられず。足底の反力どこいった…?っていう状況で。ランができるようになったら跳べるようにもなるはず…!だけれども。
でもいつか、今回のライブでも仰っていた、コーチェラできっと演るであろうadoのライブには、車椅子は当然なしで、補装具も着けずに、自分の脚で行きたいな。そして会場では思いっきり跳び回る。跳ねる!両腕を頭上に掲げて応援する。adoの歌を聴く。そんな未来もいつか実現できることを願って。