初エリートレース直前!初動負荷トレーニングで麻痺の改善に取り組むパラアスリート-ワールドウィング本部合宿6回目-2024年8月

合宿レポート
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今回は、9月23日に出場するアジアトライアスロンパラカップ-東京海の森大会にむけて、組んでいただいた合宿日程で。

レースでは、装具を使って走るか、それともビモロシューズで走れるようになるかの瀬戸際。

できることなら、ビモロで走りたい。

そんな想いを胸に、合宿に参加しました。

前日

まずは、前日の様子からレポートしていく。

20時まで新大阪で予定があったので、今回は23時30分に鳥取着。

ホテルの方が待ってくださってて。ありがたい。

足趾の状態は、まあ、指曲がってるよね。今朝は登山してきた。

けど、褥瘡にはそんなに響いてなくて。

内反がないからやろなと。

そして、運転中に緩められる角度も見つけた。

けどきっと、インソールを変えたら多分すぐ戻ると思う。けっこうヘタってた。

そんな感じで、湯船に浸かったのち、25時30分くらいに就寝。

初日

朝の状態は。寝たことによって、昨夜よりは緩んでる。ただ、もう少し緩んでほしいなという感覚。

足趾は相変わらず、暴れてる。

寝起きは髪の毛も暴れてる。

午前中のトレーニングで、からだはかなり緩んだ。感覚としては、8月中旬に装具を履いて状態が悪くなる前の、さらに前回の合宿前くらいの状態かなと。とても緩んでいる。

つまり、戻せるということ。やはり。良かった。

今日は睡眠時間の影響か、それともゾーンなのか。ボーッとしながら無心でマシンしてた。

そして、午後のトレーニングでの小山先生とのお話の中で、今回は内踝からの回内の使い方を習得しようとのこと。

そこで、今回はひたすら特別新メニューであるペルビス(横)をやるようにとのこと。

内踝を天井に向けて、右手で足趾を把持。膝裏に当てるイメージで、トントンと伸ばす。太ももから刺激が流れていくのを感じる。伸ばした瞬間は、低背屈を少し使うようにとの事。

慣れてきたら、当てる場所を探るように変化をつけたり。上半身を揺らしてみたり、反対脚を揺らしてみたり。色々当てる、探る。痺れる、とてもいい感じやった。

それから、晩御飯を食べた後で、小山先生と共に夜トレに突入。嬉しい。

気持ちよーく、ゆったりと。ペルビス(横)をひたすらやりながら、小山先生と力士の方との会話を聞く。

視線の使い方を、学ばれていた。

どうやら、ちゃんと見ない方がいいらしい。

その後、肩首のチェックを。

俺が前鋸筋やと思ってたところは、下部やったらしく。上部にも当てる意識を明日から持とう。

上部を触ると、足趾が反応して。そこが連動してるんやと知った。

それから、小山先生と色々なお話をして。心の交流の時を持って。嬉しかった。

2日目

2日目は、午後に装具を着けて走った。

小山先生に見ていただきながら。

少し不安。あまり履きたくない。せっかく良い状態に戻ったのに、と。

けれども、レースには出なきゃだし。なかなかに悩ましい。

それでも、そんな不安は全く必要なかった。

右の肘を空高く引き上げる意識で、右骨盤先行で走りたいとのこと。

左肩は、松葉杖が胸鎖関節辺りから伸びているイメージで、支持側として使う意識。

そうすると、左側の接地時間が短くなって、脚へのダメージを減らせるとのこと。

鎖骨の回転運動と骨盤の回転運動。

結果、四肢がバラバラに動かせて、まるでチーターのように使えるようになっていると、お言葉を頂きました!最高じゃないですか。

そして、ロスパラリンピックに間に合うと。

…!

……!!!

めっちゃ嬉しかった。

3日目

昨夜はなかなか寝付けず。寝ても頻繁に起きてた気がする。

ビモロを履いて寝たからか。足趾が気になって、ほとんど落ち着けなかった。

データ上は、6時間45分寝たらしいけれども。ほんまか?

ビモロに袋を被せて寝たからか、靴がぐっしょり濡れていた。

一方で、脚の状態は非常に良い。

昨日、装具を履いて走ったのにも関わらず、全然悪化しておらず。むしろ良くなってる。

やはり、寝る時にビモロ履いてる方がいいんかもね。

午前中は解しメニューで、午後からはまた装具を着けてのランを見ていただいた。

端的にポイントだけまとめる。

  • 右骨盤先行。右肘上げる意識。
  • 左脚は内踝抜き。内踝を前に向ける。
  • 左腕は松葉杖のイメージ。
  • 体側は完全に左真横を向く。目線も。
  • 視野は右前でぼんやりと。

あとは力みなく、からだが勝手に動く。そんな感じ。

左真横を向いて走った時のスピードに、ビックリした。こんなに勝手に回るんやと。感動

これがもし、装具ではなくビモロで実現できたなら。近い将来、その日が来ることをただひたすらに待ち望む。

走った後は、拇指の指先が紫色で。痛いなぁ。悔しいなぁ。

4日目

朝起き抜けに歩いてみると、昨晩から痛む?気になる?の左足首外側。

気になるけど、昨夜ほどではない。

昨日、装具着けてけっこう走った割には、そして寝る時にビモロ履かずに寝たけれども、脚の状態は変わらずいい感じ。悪化してない。よき。

午前中はいつも通り、ほぐしメニュー。

途中、走れそうな気がするけれど、なかなか難しい。足趾が曲がる。特に拇指。

うーん。午後は装具なしで走れたら最高やねんけどなー、と考えながら、ほぐしメニュー。

お昼ご飯食べて、入浴後お昼寝。

そのとき、ふと。靴下にクッションを貼れば指が曲がらないんじゃないかと閃いた。

指枕で止めるのではなく、クッションとインソールの摩擦を利用して、曲がらないようにする。

午後イチでこれを試してみたところ、大当たり!!走れる!!装具なしでも自由に走れる!

最高!

次の試合でどうするか問題はあれど、そんなことはどーでもいい。20年来、悩まされてきたけれど、やっと自由な脚を手に入れた。取り戻した。そんな感動。

鳥取に通い始めてちょうど1年。ここまできたか。すごいなぁ、初動負荷トレーニング®。

その後、競技場を走ったり、ずっと走ってみたかったオリンピックロード(鳥取本部外周)を小山先生と一緒に走ったり。

計2kmくらい、自分の脚で走った。

言葉にできないくらい…嬉しかった。

5日目

延長になりました。+4日間です。ありがたい。

寝起きの感覚では、疲労がかなり溜まってる印象。けれど、思ったほど筋肉痛はなく。まあ、左足首外側と膝裏が気になるな、くらいで。

そして、今朝は朝からホテルのロビーを自由に走れて。それも拇指のスポンジなしで。

これはイケるなと。嬉しい。自由。

午前中はいつも通り、ゆったりメニュー。今日はマルチ20分やった。すごいなぁ。

そして午後は、室内競技場へ。

今日のポイントは。

走りながら、足趾を緩める。走ったり、ランジで歩いたりする練習。

ランジ歩きの時に、左足底をビモロバーの位置で押せると、足趾が緩む!

さらにこれを、ランの中でできると、緩めながら走れるとのこと!最高!

下腹をへっこめて、腰を突き出すようなイメージで走るようにとのこと。

下腹も、引っ込める力と緩める力の両方が必要らしい。

いいね!走ることができてる!嬉しい!

6日目

この日は完全休養日。予定は決めてあった。

からだの感覚については、朝は疲労を感じ。

今朝は時間に追われることなく過ごしたため、回復傾向。

左足首外側の違和感が気になる。ランの時に底屈のまま接地する衝撃を、そこで受け止めている影響か。

午前中は、ワールドウィング外周を大股のランジ歩きで2周歩く。

初めて、ガソリンスタンド横のセブンイレブンまで歩いて行くことができた。感動。

その後、入浴。低めの温度で20~30分くらい浸かってた。いわゆる不感温浴というやつ。

午後には産業体育館のプールでリカバリースイム。

SKPS×3本+ダッシュ×2本+H&E×2本+CDN

ちょうど30分くらい泳いだ。

泳ぎ始めは、左の膝裏外側が突っ張ってかなり痛かったけれど、泳いでるうちに解れた。

からだの感覚は、よい。とても浮く。ダッシュも速い。ゆったりめのダッシュで25m20秒とか。すご。

その後、そのまま温泉へ。

サウナをいつも通り3set入る。だいたいいつも2時間くらい。最高の休み方ですね。かなり回復しました。

7日目

台風も過ぎ去って、青空。

今日は外走るかなとか思いつつ。膝裏の外側の痛みも気になるなと。

午前中は、1時間程度で終わろうとのこと。軽めに。

午後には、腰椎を立てた上で、息を吐きながらお腹をスーッと細くするイメージで、維持しながらマシンをやるポイントを小山先生に教えていただいた。

歩く時も。骨盤使う前に、息は〜っと。お腹スーッと。とのこと。

そして、18時30分くらいから、室内競技場へ。

ポイントは。右骨盤先行はそのままで、左の内踝を内抜きして、こするイメージ。

これがまた、よくわからん。骨盤から内踝を天井に向ける感じかなぁ。超大事やと思うんやけれど、からだではわからない感じ。

あと、右腕使うのを忘れないこと。忘れるときに、立ち止まってることが多いとのこと。忘れると痙縮が出る。

そうやって歩行を繰り返しながら、約90分くらい御指導していただきました。ありがとうございます!

最終日

からだの調子はすごくいい。

朝は昨日の動画を見ながら、いつもと同じメニューをゆったりとする。

動画観てて、ここまで左脚って外側を通ってるんやなと。

そこで、もっと内踝を内抜きできないかと。やってみた。

かなりできるようになってる!

言葉で表現することが難しいけれど、そのときに骨盤を持ち上げるのかもしれない。

そして、骨盤内旋でポーンと脚を振り出す。

昨日分からなかった、こするという動作がなんとなくわかった気がした。

午前中にケアしていただいた中殿筋は、ぽっかりと無くなったかと思うくらい、軽い。

そして午後は、パラリンピックPTS3のトライアスロン競技を観た。すごいね。

ヒップジョイントクロスとスキャプラを3setした後、マルチ5分。

それから、高負荷の種目をやる。

高負荷種目をしたあと、脚の運びがとてまいい。内抜きもできてる気がする。すごい。

そして午後も、中殿筋を狙って、お尻から太ももから膝からふくらはぎまで、すごく丁寧にケアしていただいた。嬉しい。

歩きはかなり、ゆったりと解れたリラックスの中で歩けるなという印象で。明日からの変化が楽しみ。

そして最後、出発前でとても忙しい中、小山先生がいらしてくださって。歩行のチェックをしてくださった。

小山先生たちもお忙しい中で調整してくださって、実現したレース前のこの期間、特に昨日と今日。なかなか思うように走れなかったのが悔しい、悔しい。

けれど、5日目に憧れのオリンピックロードを小山先生と一緒に走れた。その後、天翔丸で走ったあの状態を、レースで再現できるように。

そして、小山先生が仰っていた、「おもいやり」。それを忘れず、胸に抱きながら。

アジアパラカップ、走りきってきます!!

8日間、ありがとうございました!!

まとめ

2024年8月末に参加した、6回目のワールドウィング本部合宿。

いろんな期待や不安が入り混じる中で、参加させていただいたレース前の合宿で。

装具で走ったり、装具なしでも行けるかも⁉とおもったり。

理想とする動きと現状の動作の中で、なかなか難しいところは多々あるけれども、それでもいつも小山先生がいつもパワーをくださって。ありがとうございます!

レースで何とか結果を残してきます!

また次回の合宿が楽しみです!

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