足底の感覚が変わった!體(からだ)の声に耳を傾けると、喜びの音が聞こえる-ワールドウィング本部合宿3回目

合宿レポート
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さて、ついに3回目のワールドウィングⓇ本部合宿が始まりました。

前回の合宿から、ちょうど4ヶ月が経ちまして。

前回の合宿の様子はこちら

この期間は、前回習った陸上でのトレーニングはほとんどできておらず。ずっとマシンを使ったトレーニングとスイム練、ローラー練に勤しんでいた期間でした。

走練習がほぼできていない。ずっと歩行練習で。もどかしい。けれども歩行練習も、あまりうまくいってない。

とはいえ、前回学んだ「かわし動作」については、ふんだんに反復練習をしました。

おもに、この期間はスイム練がメインで。腕のキャッチでかわしを取り入れたり、アクセントキックに骨盤旋回を取り入れたり。

スイムに関しては、2分15~20秒/100mくらいのペースなら無限に泳げるようになったかなと。めっちゃ楽。身体を使わない泳ぎ。

そして、バイクに関しても、ローラー台を使ったドリル練習で、鎖骨誘導で骨盤を動かしてペダリングする動きや、かわしのハンドリングなど、ふんだんに学びました。

ネックはひたすらに、ラン。ランを改善しなければなるまい。

そんなもどかしさや想いを携えて、今回の合宿に参加しました。

今回の合宿の目標は、下記3つ。

  • 屈指と底屈の改善
  • 足趾の褥瘡の予防
  • インナーマッスルを緩める→屈指の力みを幹でさばく

それでは、ワールドウィング本部合宿3回目の様子を、それぞれの合宿日の練習日誌から抜粋しながらレポートしていきます!

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前日

今回の前泊は、16時にホテル到着。

1回目の合宿で19時過ぎ、2回目の合宿では18時過ぎに到着して。焦りもあってか痙縮が強かったことに学びを得て、今回は早めにホテルに着いてゆったりしよう作戦。

成功。ある程度の痙縮の強さはあれど、前回ほどではない。いつも通りでいい感じ。

そしてホテルの部屋に入った瞬間、

「あぁ、帰ってきたなぁ」

という気持ちに。

嬉しいね、嬉しいね。

それから夕食を食べて、湯船につかり。

今回の合宿のおともとして持ってきた、『モモ/ミヒャエル・エンデ著』を読みながら、ゆったりと過ごしました。

體(からだ)は良い状態で緩んでいるのではないでしょうか。

あ、そうそう。

「からだ」という言葉について。
身体/体という字は、いわゆる肉体、つまり物質を指す言葉らしく。

より、関節の連動や骨の流れ、生きた動きを意識すべく、體(からだ)という失われた日本文化を踏襲しています。

※戦前戦後で失われた日本文化の話は横に置いておきましょう

そんな感じで、前日はゆるりと眠りにつきました。

初日

さて、待ちに待った合宿初日の様子も日誌から抜粋して、まとめていきます。

昨夜は23時就寝の7時前に起床。

ここの朝ごはんは、本当にタンパク質源が豊富で。毎回唸る。

初日は午前午後とも確認がメインのトレーニングでした。

今日までの4か月間の下記通常メニューを確認して。

  • Pelvis:30回/10㎏×3set
  • ScapulaCross:30回/5kg×3set
  • HipJoint:50回/10kg×3set
  • Clavicle:30回/5kg×3set
  • Malti(半骨盤):50回/10kg×3set
  • Malti(交互):50回/10kg×3set
  • PelvisCross(脚組み)(右):50回/10kg×3set
  • PelvisCross(脚組み深外旋)(右):50回/10kg×3set
  • PelvisCross(内旋骨盤旋回?)(右):50回/30kg×3set
下出すと首回りが緩む

そしてポイントを教えていただいた。

  • ペルビスは、膝を先に入れるのではなく、骨盤が先とのこと。
    →骨盤先行で、結果的に膝が入るのが理想。
  • スキャプラクロスの初期位置がちがう。
    →骨盤は斜め前で足を組んで、鎖骨のラインは前向きに。

やはり、本部合宿はいつもの環境や雰囲気と違うからか、體(からだ)が力みがちで。緊張高め。

ゆったりをより心掛ける必要があるなと。

今回の合宿では、全体をとして足底の感覚がしっかりと着くイメージがあった印象で。

足底が着くからこそ、骨盤で脚を(ひいては體を)支えられるんやなぁと。

初日は午前午後合わせて4時間くらいでトレーニングが終了して。體はもっとを求めていたし、物足りなさも感じていたのだけれども。

定量的な目標だけを追いかけてるのって、やっぱり二流なんやなと、八尾監督の言葉を思いだして。

うん、難しいな。誤解なく上手く伝えられる気がしない。

当日の日誌を抜粋します。

回数や時間の長さ、つまり定量的な数字を目指して動くのではなく、このsetの時間の中の動きで、感覚を意識する。

結局やはり、モノサシで測れる定量的なものを目標にするのって、やっぱり二流なんやなと。

モノサシよりも志。
自分が何をしたいのか。どこに向かっているのか。

結果よりも始まりが大事で。
強さとは、そこに宿るものではないかなと。

つまり、そういうことです。

こんなことも書いていました。

強さと向き合うことこそ、強さそのもの。

そういうことなんだと思います。

2日目

物足りなさを携えたまま、二日目に突入!

結果、2日目やりすぎましたね。あほです。6~7時間(コソっと練習込み)ぐらいトレーニングしたか。

日誌では朝の様子として、最近違和感を覚えだした右股関節のことと、背中の変化について記述していました。

立位の種目を久々にやったからか、背中や腰回りの感覚が違うと。

立位の種目でインナーマッスルを緩めることも、末端の屈指を改善していくために必要やったんや!と思い知った朝だったと。

立位の種目では、立ちバランスというものも大切そうで。

力みなく立つということだろうか。

菰田コーチに尋ねてみたところ、「立ちバランスとは、陸上練習で習得した骨盤の位置や股関節の位置のこと」と。

なるほど…?あの位置で上半身を動かしていくということか?下半身と上半身という二元論ではない気もするのだけれど。

ここは、これから学び取っていくところなのかもしれない。

そして、トレーニングにてこう言われました。

ゆったりを意識して、と。

くぅ。日誌から下記抜粋。

ゆったりを意識して、とのこと。
バレてる。レースが秒読みで、精神的な焦りが力みを生む。そういったときにこそ、ゆったりと。

たとえ、パラリンピックだとしても、ゆったりとした心持ちで望む。普段からそういうイメージトレーニングも必要やな。

レースやトレーニングに大小はない、ということか。

もう一つ。
麻痺側と健側の體のリズムが違うことにも気付く。

下記、日誌から抜粋。

もしかしたら、右半身のリズムと左半身のリズムは違うのではないか。

それを無理やり、體(からだ)の声を聞かずに、右半身のリズムで動こうとするからこそ、力みが生まれているのではないか。

二元論はあまり好きではないけれども。残念ながらこの世界はnon-dualityではなく二元論でできているので。あえて乗っかってみよう。

左半身のリズムで動いてみよ、お試し。

そんな感じで、2日目のトレーニングでは、下記が感じたこと&変わったことでした。

  • 脚種目の時の足底の感覚
  • 立位種目の時の背中の感覚

3日目

今回の合宿も折り返し地点!3日目突入です。

この日の夜は、よく眠れました。8時間睡眠でもやや寝足りないくらい。

朝のストレッチは、體(からだ)の柔らかさを感じながら。腰周りの弾力感がいい感じで。

そうそう、左側の声を聴くように意識しはじめてから、時間の感覚が変わりました。

焦らず、追われず。體のリズムと流れに乗って。今日も動かして行きましょう…!

3日目のレポートをまとめていきましょい!

そうそう。

朝、気付いたら寝巻きのままトレーニングルームに行ってました。ポンコツ笑

しっかりと休むように、と言われました。昨日やりすぎましたかね。はい!

午前中は基本的な4種目(Pelvis/Scapula/HipJoint/Clavicle)をやって、緩く、緩く。ゆったりと。

午前はそれだけ。

午後のトレーニングにつなげる意識で取り組むようにとのこと。中休みもね!

下記、日誌から抜粋。

休みましょう、ええ。休みましょう。

休むって難しいよね。寝るのも休むだけれど、寝るだけでは休まらないし。アクティブレストというものもあるし。

體(からだ)の声を聴いて、心を休ませる。それが休むというものなのかもしれないなと、思いました。

そしてしっかりと休んだ後は、午後イチで陸上競技場へ。

小山先生にご指導いただく機会。嬉しい!

今回も、骨盤周りの使い方を学ぶ。

骨盤を上げると、膝は勝手に上がるとのこと。

今回教えていただいた話をトピックだけまとめると。

  • 骨盤で歩く、走る、階段登る降りる
  • 体側の折れる位置は人によって胃が鵜
  • 各コンパ―ネント(分室?)の重心の話
  • ひじの話
  • 肩関節と手首のトルクは上げて、肘はトルクを上げない

肘のトルクは上げないというのは、スイム時に肘を立てる話にもつながるな。

スイムのプルで肘のトルクを上げてしまったら、水が掴めへんわ。なるほどおもしろい!

え?もしかしてあれか?肩甲骨のスライドと撓屈って、そういうことか?

おお!四足歩行の動物がそうか…!

…すみません、何の話か分かりませんよね。いつか言語化できたらまたレポートします。

それから、横浜大会で装具使うかどうかの相談をして。

トランジションの片脚けんけんの相談もして。こちらはやはり、バイクとランで骨盤を動かすことによって緩めるのが良いとのこと。

そして、ジムに戻って、引き続きトレーニング。

それぞれ、體の感覚を確認して。3日目のトレーニングを終えました。

最終日

さて、ついに最終日!

実は3日目の陸上トレーニングの時に、BeMoLoⓇ(ビモロ)シューズのインソールがへたっているのに気付きまして。

結果的にそれが、足趾の褥瘡形成に繋がっているようで。

インソールを変えることで解決しそうな予感。

嬉しい!これで、また痛みなく歩ける!走れる!

小山先生曰く、通常であればインソールがここまで痛んでいたら、靴の方もダメになるとのこと。

たしかに、これまで年間何足の靴を履き潰してきたことか。

それを考えると、やっぱりBeMoLoⓇ(ビモロ)シューズって凄いな。

そして、小山先生から新品のBeMoLoⓇ(ビモロ)シューズをプレゼントしていただきました!

嬉しい!

さっそく履いてみると、やっぱり。足趾が痛くない!

インソールのへたりによって、足趾があらぬ方向へ流れてしまうことで、褥瘡ができていました。

インソールを定期的に変えることで、解決しそうです!よかった!

たぶん、今の感覚やと2ヶ月周期くらいかなと。BeMoLoⓇ(ビモロ)シューズの在庫ももうあまりないはずので、インソールの交換で対応できそうでよかった!また痛みなく歩けるぜぃ!

そして、最終日の午前中は、今後提携施設で継続していくメニューを作成していただいて。

昼食時には今回の合宿で仲良くなった、麻布店舗のゼンちゃんと写真を撮って。
▶ゼンちゃんのYoutubeチャンネル

食事中のお話、いろいろと楽しかったね!またお喋りしましょー!

午後には小山先生がいらして。

歩行を見ていただきまして。

言語化が難しいので、日誌をそのまま抜粋。

骨盤を上げる。軸足は足底外側で押す。骨盤内旋(膝が内側に入る)+足底外側で送り出す、押し出す。そうすると、緩む。そして歩く。横に倒れないよー、で骨盤を(上体を?)振りながら歩く。のの字を描いてワンツーワンツー。歩く。色々歩いた。

それから、ベッドに仰向けになり、小山先生にマンツーマンで見ていただくことに!

色々と指圧?してくださった。神経と筋肉の促通かな。この辺はよくわからん。

その結果、また5月に予定を調整して合宿をとのことで。

おお!最高やん、何が学べるのか、何が起きるのか。

次回の合宿への期待を胸に、最終日を終えました。

そして、部屋に戻って湯船に浸かったのちに、帰宅しました!

すぐにまたご連絡します!

5月も何卒、よろしくお願いいたします…!

ちなみに、当初の目標だった下記3つはこんな感じになりました。

  • 屈指と底屈の改善
    →次回以降も継続
  • 足趾の褥瘡の予防
    →インソールを変えることで対応
  • インナーマッスルを緩める→屈指の力みを幹でさばく
    →立位の種目を取り入れる

これからの未来がまた楽しみですね!

以上、3回目のワールドウィング本部合宿レポートでした。

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