僕の麻痺の中で今、1番ツラいのは、左脚の指の屈指です。
屈指とは、下図の状態になること。
自分の意志とは関係なく、この状態によくなります。
そして指がこの状態のまま、重心を左脚に乗せて歩こうとすると…爪が剥がれます。それがとてつもなく痛い。
今、競技の中や日常生活では、指枕と呼ばれる機構を靴底に付けた状態で、歩いたり走ったりしています。
いわば、本来であれば歩いたり走ったりできないような状態の脚で、無理矢理走ってる感じです。たとえ痛くても、それでもやりたいことをやりたい欲の方が勝つんですよね、いっつも。
とはいえ、こんな状態ではなかなか長距離を移動することができません。だからこそ8年もの間、車いすを使っていたわけです。
そこが、トライアスロンを始めたことで出会ったスポーツ用の補装具のおかげで、そこそこ中距離の移動であればできるようになったんです…!10kmくらいなら、痛くても歩いたり走ったりできるようになりました。
しかしながら、当然まだ痛みはあるわけで。この痛みがどうにか解消できれば、もっと自由に身体を使えるのに…。もっと速く走れるのに…!
そんなときに出会ったのが、あのメジャーリーガーのイチロー選手や、中日ドラゴンズの山本昌選手など数々のスポーツ選手を診てきた、ワールドウィングの小山裕史先生でした。